「DJ Mitsuru」と聞いて、Francois K. Little Louis Vega等がプレイしたYELLOW草創期の伝説のパーティー「World
Connection」のレジデントDJといっても知らない人の方が今は多いかもしれない。
「ハウス」というカテゴリーが与えてくれるフロアでの自由は、Jazz、Bossa、Ambient、などジャンルを選ばずに楽しむのと同じよさがあると思う。
それが、現在の先端を行くダンスフロアで展開される、ハウス至上主義ではない、「音楽至上主義」。そのポリシーをストレートに感じさせてくれるのが、このMitsuruさんが手がけたコンピレーションアルバム。
全くのノンビートで展開される音楽はフロアで感じることのできる、恍惚な陶酔した感覚を与え、徐々にそれはアフロビートや、ハウスミュージックをベースにした、身体と脳に響く心地よい音楽の連続によって、聞く人の衝動をかきたてられる。
そんなMitsuruさんならではのDeepな世界が随所に現れた、すごくセンスのいい作品になっています。
特に、Mitsuruさんが新たに始動したユニット「Le Blue」の2曲は、Jazz、Afro、House様々な要素が取り入れられた、「今日」、そして「明日」を走りつづけるMitsuruさんの音楽性が存分に反映された、音から情景が生まれてくる楽曲で、来年にはリリースされる予定というbayakaのニューアルバムが楽しみになる序章ともいえるでしょう。
[2002/11/30/Sat
"FIFTHWORLD meets bayaka" Info]
text by: zakky
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